日本茶の文化
日本茶は私たちの生活に深く根付いている伝統の文化の1つです。日本茶にも様々な種類があり、一般的に茶葉を蒸して作られる緑茶を指すことが多いですが、その種類は様々です。同じ葉でも栽培方法や収穫時期、加工法、お茶の入れ方によっても種類は更に分かれ、その文化や歴史を知れば知るほど奥が深いことが日本茶の魅力の1つかもしれません。
日本茶の歴史
日本にお茶の文化が伝えられたのは奈良~平安時代と言われており、中国からの遣唐使や留学僧によってもたらされたと考えられています。当時は非常に貴重なものだったため、僧侶や貴族階級などの限られた人々だけが楽しむものでしたが、江戸時代には庶民の生活にも浸透していることが歴史から伺えます。流通が発達してくるとお茶の葉は地域間でも取引されるようになり、日米和親条約の締結後は貴重な輸出品のひとつとしても扱われるようになりました。明治維新後も花形輸出品であった日本茶ですが、海外の紅茶が台頭してくるようになり、輸出は次第に停滞していきました。代わりに国内で消費される量が増えていき、大正末期から昭和初期にかけて、日本茶は現代のように私たちの生活に親しまれる飲み物となったのです。
健康にも良い日本茶のお話
茶は古来より薬用として用いられていた歴史があり、日本茶にも様々な効能があります。お茶に含まれているポリフェノールとカテキンは細胞のガン化を予防するという結果が研究で発表されており、またお茶に多く含まれるビタミン類は発ガン物質の働きを抑制するという結果も研究にてわかっています。他にも動脈硬化や脳卒中、食中毒、虫歯、老化、血糖値の抑制など様々な症状の予防が期待でき、フッ素による殺菌効果やビタミンによる美容効果など多くの効能を持った飲料です。香りや味わいを楽しむことで心を癒しつつ、茶葉の持つ多くの効能が健康な身体づくりへと繋がる、日本茶は万能なお薬と言っても過言ではありません。